life is short the word is great

アメリカ東部に住んでます。面白いと思ったことを雑多に書いてます。

富岡幸雄著『税金を払わない巨大企業』(文藝春秋 2014)

今日、知人から借りた本を読み終えました。



この本は、大企業や富裕層のおさめる税金が、所得に比べてかなり低い割合になっていることや、その仕組みを説明しています。
私が驚いたのは、企業が国内の子会社・関連会社から(株の)受取配当金をもらっても、受取配当金には税金がかからないということ。
子会社・関連会社ではない企業から受取配当金をもらうと、50%の課税。
一定の要件を満たす海外の子会社からの受取配当金なら、課税は5%のみ。
自社ビジネスの利益よりも、受取配当金のほうが大きくて、受取配当金が重要な収入源になってる大企業が少なくありません。
(が、その莫大な収入源から、あまり税金が取られていないのだ!)



著者の富岡氏は、もう90歳を超えていらっしゃいます。
戦争を経験し、日本を内側から強くしたいという思いもあり、国税庁に入庁されたそうです。
「あとがき」に「税制は政治のバックボーンであり、社会の公正さの鑑です」と書いてありますが、正義を求める本だと思いました。



最近、北京日本文化センターの図書館から借りた本。
社会の問題について学ぶと、自分の悩みがなんと小さなものかと気づかされます。


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