life is short the word is great

北京の生活で思うこと、たまに別の国で見たことなどを書き留めています。

『下層化する女性たち』を読んで


小杉礼子・宮本みち子編『下層化する女性たち 労働と家庭からの排除と貧困』(勁草書房 2015)を読みました。
特に気になった点を、ちょっとご紹介。

・ 日本では、1990年代、①女性が正社員として働き続けようとする動き、②非正規雇用の拡大、が同時に起こった。①と②は矛盾してるので、自立可能な女性正社員が増える一方で、不安定雇用で低収入の女性が増えることに。

・ 女性の貧困が世帯の中に隠されている(父親や夫に扶養されていて、貧困が表に出てこない)。

・ 扶養者からの逃避、離婚、死別などにより、貧困化しやすい。

・ 性虐待の加害者が実の父親であるケースが多い。

・ 女性のホームレス化が見えにくい(屋根のある人、場所、仕事を転々とするため)。→ 性の商品化につながりやすい。



本書は、大阪府豊中市のパーソナルサポート事業が、定時制高校と提携する例を挙げています。
経済的に恵まれない生徒が定時制に通うのが一般的なので、とても理にかなった取り組みだと思います。
サポートできたのは男子生徒ばかりで、女子生徒は家族・労働現場から搾取されて、途中で中退するケースなどもあったそう。(そのため、学校内に「相談室」を設置することに。)
本書は、横浜市の男女合同参画センターの「ガールズサポート」も紹介しています。
若年層から貧困の鎖を断ち切ろうとするサポートは、すごく大切。
女性はさらに、人間関係のしがらみが経済的な貧困化につながるケースが多々あるので、精神的なサポートも強化しないといけないのだと痛感しました。



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